일본에서 구글 스칼라를 이용해 인용횟수를 기준으로 작성한 인문사회 관련 20세기 명저 목록인데... 번역서 목록이 몇 개씩 빠지는 한국 학계로서는 그저 굴욕이다. 듣도 보도 못한 책들이 수두룩하니... 

일부 원서는 제목을 누르면 아마존 미국 및 일본의 해당 서적 코너로 갈 수 있다.  

 

1. 과학혁명의 구조 科学革命の構造  The Structure of Scientific Revolutions (T. Kuhn, 1962, 피인용 횟수 14000)

김명자 역본은 1992년 동아출판사판부터 해서, 최근의 개정본까지 세번째 번역이 되는 셈인데, 그간의 번역에 대한 논란을 불식시켰으려나. 1980년도 이대출판부 판이 아마도 초역이다.

 

 

 

 

 

2. 정의론 正義論   A Theory of Justice, Revised Edition (J. Rawls, 1971, 피인용 횟수 7900)

 

 

 

 

 

 

 

3. 制度・制度変化・経済成果   Institutions, Institutional Change and Economic Performance (Douglas C. North, 1990, 피인용 횟수 7800)  

놀랍게도, 1996년 한국경제연구원, 1997년 자유기업원 번역본 2종이나 ...

 

 

 

 

 

 

 

 

4. 哲学する民主主義  Making Democracy Work (Robert D. Putnam, 1993, 7200)  

 이... 책인가?

 

 

 

 

 

 

5. つきあい方の科学  The Evolution of Cooperation: Revised Edition (Robert Axelrod, 1984/2006, 7000) 

 

 

 

 

 

 

 

6. 集合行為論   The Logic of Collective Action (Mancur Olson, 1965/1971, 6900) 

집단행동의 논리는 2003년 윤여덕 역본이 있음에도 굳이 한국연구재단의 지원을 받아 새 번역본이 나왔다.

 

 

 

 

 

 

 

 

7. Mind in Society (L. S. Vygotsky et al., 1978, 5600) - ヴィゴツキーの死後英訳され、編纂された論文集である。

비고츠키의 사회 속의 정신은 1994년 성원사, 2000년 양서원 2종의 역본이 있다.

 

 

 

 

 

 

 

8. 나 홀로 볼링 孤独なボウリング   Bowling Alone : The Collapse and Revival of American Community (Robert D. Putnam, 2001, 5400)  

 

 

 

 

9. 삶으로서의 은유 レトリックと人生   Metaphors We Live By (George Lakoff and Mark Johnson, 1980, 5300) 

 

 

 

 

 

 

 

 

10. 行為と演技―日常生活における自己呈示  The Presentation of Self in Everyday Life (Erving Goffman, 1959, 5200)

상기서 대신 [상호작용의례]와 [스티그마] 외 1종이 번역되어 있다.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11. 青色本・茶色本 The Blue and Brown Books (Ludwig Wittgenstein, 1958/1969, 5100) 

 

 

 

 

 

 

 

12. 사회적 학습이론 人間行動の形成と自己制御  Social Learning Theory (Albert Bandura, 1971, 5100) 

 

 

 

 

 

 

 

13. 社会理論の基礎  Foundations of Social Theory (James Coleman, 1990, 5000) 

14. 民主主義の経済理論   An Economic Theory of Democracy (Anthony Downs, 1957, 4900) 

 

 

 

 

 

 

15. (인간의) 동기와 성격 人間性の心理学  Motivation and Personality (Abraham Harold Maslow, 1954, 4700) 

 

 

 

 

 

16. 生態学的視覚論  THE ECOLOGICAL APPROACH TO VISUAL PERCEPTION (James J. Gibson, 1979, 4700)

17. 論理と会話   Studies in the Way of Words (Paul Grice, 1989, 4600) - 本書は論文集であり、中に収録されている同名の論文が単独で4700件の被引用数だったため、ランキングに入れることにした。 

18. 言語と行為   How to do things with words (John Langshaw Austin, 1960, 4600) 

 

 

 

 

19. ゲームの理論と経済行動  Theory of Games and Economic Behavior (Oskar Morgenstern and John Von Neumann, 1944, 4500) 

20. 상상의 공동체 想像の共同体  Imagined Communities (Benedict Anderson, 1983, 4500) 

 
 

 

 

 

21. 감시와 처벌 監獄の誕生―監視と処罰 (M. Foucault, 1975, 4400)  


 

 

 

 

 

22 資本主義・社会主義・民主主義 (Joseph Alois Schumpeter, 1942, 4400)  


 

 

 

23 システムの科学  Herbert A. Simon 1969 4400


24 The Rise of the Network Society Manuel Castells 1996 4300  


 

 

 

 

 

 

 

25 Society And The Adolescent Self-Image by Morris Rosenberg 1965 4300

26. 최소주의 언어이론 ミニマリスト・プログラム  The Minimalist Program (N. Chomsky, 1995, 4200)  


 

 

 

 

 

 

 

27 思考と言語  L. S. Vygotsky 1934 4200  

 

 

 

 

 

 

28 暗黙知の次元  M. Polanyi 1967 4200

 

 

 

 

 

 

29 近代とはいかなる時代か? Anthony Giddens 1990 4200

30 幼児期と社会  E. H. Erickson 1950 4200

31 オーガニゼーションズ  H. Simon, J. March 1958 4200

32 経済発展の理論 J. A. Schumpeter 1912 4100  


 

 

 

 

 

 

33 ポストモダニティの条件  D. Harvey 1989 4100  


 

 

 

 

 

 

34 雇傭・利子及び貨幣の一般理論   J. M. Keynes 1935 4100  


 

 

 

 

 

 

 

35 A Treatise on the Family G. S. Becker 1981 4100  

36 과학적 발견의 논리 科学的発見の理論 K. Popper 1935 3800  

37 ディスタンクシオン  P. Bourdieu 1979 3800  


 

 

 

 

 

 

 

38 文法理論の諸相 N. Chomsky ノーム・チョムスキー 1965 3700

39 Esquisse d'une theorie de la pratique, precede de trois etudes d'ethnologie kabyle (Outline of a Theory of Practice) (P. Bourdieu 1972 3700)  

40 危険社会  U. Beck  1986 3700  


 

 

 

 

 

 

 

41 現実の社会的構成  P. L.. Berger 1966 3700

42 統率・束縛理論   N. Chomsky  1981 3600

43 社会的選択と個人的評価  K. Arrow 1951 3600  

44 Human Problem Solving H. Simon  1972 3600

45 「信」無くば立たず  F. Fukuyama  1995 3400  


 

 

 

 

 

 

 

46 自由と経済開発  A. Sen 1999 3400 

 
 

 

 

 

 

 

47 オリエンタリズム E. Said 1978 3400  


 

 

 

 

 

 

 

48 精神・自我・社会 G. H. Mead 1934 3300

49 Judgement under Uncertainty  D. Kahneman, P. Slovic, A. Tversky 1982 3300

50 ジェンダー・トラブル  J. Butler 1990 3200  


 

 

 

 

 

 

 

51 The Constitution of Society A. Giddens 1984 3200 

 
 

 

 

 

 

 

52 経営行動 H. Simon ハーバート・サイモン 1947 3200


 

 

 

 

53 오점:장애의 사회 심리학 スティグマの社会学 E. Goffman アーヴィング・ゴッフマン 1963 3200  


 

 

 

 

54 対人関係の心理学 F. Heider フリッツ・ハイダー 1958 3200

55 母子関係の理論 J. Bowlby ジョン・ボウルビィ 1969 3200

56 人的資本 G. S. Becker ゲーリー・S.ベッカー 1964 3200
57 精神の生態学 G. Bateson グレゴリー・ベイトソン 1972 3000  


 

 

 

 

 

 

58 精神のモジュール形式   J. Fodor ジェリー・フォーダー 1983 2900

59 行動の機構  D. O. Hebb ドナルド・O.ヘッブ 1949 2900

60 The Architecture of Cognition  J. R. Anderson ジョン・R・アンダーソン 1983 2900

61 社会理論と社会構造  R. K. Merton ロバート・K.マートン 1957 2800

62 経験と教育 J. Dewey ジョン・デューイ 1938 2700  


 

 

 

 

 

 

63 Bodies that Matter J. Butler ジュディス・バトラー 1993 2700  


 

 

 

 

 

 

64 意味の復権   J. S. Bruner ジェローム・S.ブルーナー 1990 2700
65 ミシェル・フーコー思考集成   M. Foucault ミシェル・フーコー 1980 2600
66 文法の構造  N. Chomsky ノーム・チョムスキー 1957 2600
67 モダニティと自己アイデンティティ A. Giddens アンソニー・ギデンズ 1991 2600  


 

 

 

 

 

 

68 可能世界の心理 J. S. Bruner ジェローム・S.ブルーナー 1986 2600
69 民主主義と教育 J. Dewey ジョン・デューイ 1916 2500  


 

 

 

 

 

 

 

70 解明される意識 D. Dennett ダニエル・デネット 1991 2500
71 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 M. Weber マックス・ウェーバー 1904 2500  


 

 

 

 

 

 

 

72 社会体系論 T. Parsons タルコット・パーソンズ 1951 2500  

  

 

 

 

 

 

 

73 脱工業社会の到来 D. Bell ダニエル・ベル 1973 2400  


 

 

 

 

 

 

74 ポストモダンの条件 J. F. Lyotard ジャン・F.リオタール 1979 2300  


 

 

 

 

 

 

 

75. 心の概念 G. Ryle ギルバート・ライル 1949 2300


 

 

 

 

76. 인지의미론  認知言語学 G. Lakoff ジョージ・レイコフ 1987 2300
77 危険・不確実性および利潤 F. H. Knight フランク・H.ナイト 1921 2300



 


78. アナーキー・国家・ユートピア R. Nozick ロバート・ノージック 1974 2200

 

 

 

 

79 言語を生みだす本能 S. Pinker スティーブン・ピンカー 1994 2200  


 

 

 

 

 

 

80 個人的知識 M. Polanyi マイケル・ポランニー 1964 2200  


 

 

 

 

 

81 アサイラム E. Goffman アーヴィング・ゴッフマン 1961 2200


 



82 The Power of Identity M. Castelles マニュエル・カステル 1997 2200  


 

 

 

 

 

 

 

83 知覚の現象学 M. M. Ponty M.メルロ=ポンティ 1945 2100  


 

 

 

 

 

 

 

84 グラムシ獄中ノート A. Gramsci アントニオ・グラムシ 1975 2100  


 

 

 

 

 

 

 

85 言語行為 J. R. Searle ジョン・R.サール 1969 2100
86 性の歴史 M. Foucault ミシェル・フーコー 1984 2100  


 

 

 

 

 

 

 

87 文明の衝突 S. P. Huntington サミュエル・P.ハンチントン 1996 2100  


 

 

 

 

 

 

88 資本主義と自由 M. Friedman ミルトン・フリードマン 1962 2100  

 

 

 

 

 

 

 

89 真理と方法 H. G. Gadamer ハンス・G.ガダマー 1965 2000  

 

 

 

 

 

 

90 존재와 시간 存在と時間 M. Heidegger マルティン・ハイデガー 1926 2000  


 

 

 

 

 

 

 

91 論理哲学論考  L. Wittgenstein 1921 2000  

 

 

 

 

 

 

92 Political Liberalism J. Rawls ジョン・ロールズ 1993 2000  

 

 




93 自己の分析 H. Kohut ハインツ・コフート 1971 2000






94 거대한 변환 大転換 K. Polanyi カール・ポランニー 1944 2000


 

 

 

95 福利経済学 A. Pigou アーサー・C.ピグー 1920 1900

 
96 さまよえる近代 A. Appadurai  1996 1900  


 

 

 

 

 

 

97 哲学と自然の鏡 R. Rorty リチャード・ローティ 1979 1900  


 

 

 

 

 

 

98. 이름과 필연 名指しと必然性 S. Kripke ソール・A.クリプキ 1980 1900

 


 

 

99. 自己の修復  H. Kohut ハインツ・コフート 1977 1900






100. 인식과 관심  認識と関心 J. Habermas ユルゲン・ハバーマス 1968 1900 

고려원에서 1996년에 나온 적이 ... ㅎㄷㄷ 


 

 

 

 

 

 

 

 

Googleが選ぶ20世紀の名著100選


Google Scholarは、学術論文や学術書の被引用数を表示することができる。そこでこの仕組みを用いて、20世紀(1901年~2000年)に出版された文系の学術書の中で、どの本が多く引用されているかを100位まで調べてみた。以下にはその結果を掲載する。  

 

はじめに


 巨大な対象の全貌を見通すには、対象から距離を取らなければならない。21世紀になってからの7年という期間は、20世紀という巨大な対象の全貌が姿を現すのに十分な時間であったかどうかは分からないが、20世紀にはどのような著作が出版されたのかを纏めてみようと私が思い立ったのは、著作の被引用数、すなわち任意の著作が他の著作にどれだけ引用されているかが、Google Scholarを用いて調べられることが分かったからである。この小論の目的は、被引用数という指標を用いて、20世紀の文系学術書のランキングを作ることである。以下には、「文系学術書」という限定が必要であった理由を記そう。

 ある著作の被引用数という指標は、その著作が学術の世界でどれだけ影響力があったかを客観的に知る手がかりになる。被引用数という指標は、引用し、引用される著作のネットワークの中で、任意の著作がどのようなポジションにいるかを反映するのである。それゆえ、被引用数で著作の優劣を判定できるのは、他の著作に引用されることを期待して書かれた著作の範囲内でしかない。このことから、詩集や小説を被引用数でランキングするということは適切ではないことは明らかだろう。詩集や小説は、引用されるために書かれた著作ではないため、どれだけ多く引用されているかということが、その著作の質を全く反映しないのである。私が「学術書」という限定をつけたのはこのためである。「学術書」とは「引用されることを期待して書かれた著作」のことである。

 「文系」という限定をつけたのは、今回作成したランキングが本のランキングであることの必然的な帰結であった。文系、理系などという違いが学問の対象の側に存在しているわけではないが、文系と見なされる領域では、学者は本を出版することで自らの研究成果を公表する慣習が存続している。一方理系とみなされる領域では、研究成果の公表は専ら専門学術雑誌への投稿という形で行なわれている。つまり、20世紀に理系分野で影響力の大きかった研究成果の大半は本にはなっておらず、本になっているとしても、それは教科書になってしまうのである。巷で見かける名著のリストでは、表のほとんどが小説や文系の本で占められている中に、取って着けたようにアインシュタインの『相対性理論』が入っていたりすることがある。しかし、このような節穴だらけの配慮はナンセンスであるし、名著を集めてくれば理系分野の重要な研究の動向も把握できる、という誤解を生み出しかねず、有害でもある。私が文系の学術書に的を絞ってランキングを作るのは、このような理由からである。「文系」とは、「学者が本で自らの研究成果を公表することが多い学術領域」という意味で理解してほしい。

 このような分野として、哲学、言語学、社会学、法学、経済学、政治学、地理学、歴史学、心理学、教育学、科学哲学、人類学を含めることにする。経済学では雑誌投稿による研究発表のウェイトが大きいが、自らの立場を本で表明するという文化も存在しているので、これに含めることにした。


方法


 日本語版Wikipediaにおいて、「哲学者」「言語学者」「思想家」「社会学者」「法学者」、「経済学者」、「政治学者」、「地理学者」、「歴史学者」、「心理学者」、「教育学者」、「科学哲学者」、「人類学者」のリストのうち、項目が立てられているすべての学者の名前に関して、その名前でGoogle Scholarの検索をかけた。Google Scholarは、その名前を著者とする著作を被引用数の多いものの順に表示するシステムになっている。そこで、被引用数の多かったもののうち、書籍であるものを記録に取り、最後にエクセルでソーティングをして表を作成した。被引用数は日々変化するので、下2桁は切り捨てた。なお以上の調査は、2007年8月28日から9月5日にかけて行った。

 次に、東京大学OPACを用いて、その著作に邦訳が出ていないかを調べ、邦訳が出版されているものに関してはその邦題を、出版されていないものに関しては英語版の題を調べた。また、東京大学OPACと、Wikipedia英語版を駆使して、原著の言語と、原著の出版年も調べた。


結果


 被引用数が上位に来ると思われた153件を記録に取り、ソーティングして100位までのランキングを作った。結果は上に載せたとおりである。

 以下に、「20世紀の文系学術書」という条件を満たさなかったために除外された若干の著作について記しておく。

 20世紀に出版されたという条件を満たさなかったものをいくつか挙げると、アルフレッド・マーシャルの『経済学原理』(4300件)は、原著出版年が1891年であるため除外された。同様にジグムンド・フロイドの『夢判断』(2100件)も、出版年が1899年であるため除外された。逆にジョセフ・E.スティグリッツの『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』(2000件)は、出版年が2002年であるために除外された。

 書籍ではなく論文であったために除外されたものをいくつか挙げると、アルバート・バンデューラの“Social Cognitive Theory”(6800件)、ダニエル・カーネマンの“Prospect Theory”(6000件)、ジェームズ・コールマンの“Social Capital in the Creation of Human Capital”(5200件)、マーク・グラノヴェッターの“The Strength of Weak Tie”(5100件)、N.グレゴリー・マンキューの“A Contribution to the Empirics of Economic Growth”(3300件)、ジョージ・アカロフの“The Market for “Lemons””(3000件)などがある。ポール・グライスの“Logic and Convention”(4600件)は、この論文を含む論文集が本として出版されていることを知っていたので、その論文集を著作として認めることにした。

 文系という条件を満たさなかったために除外された書籍を挙げると、ベンワー・B.マンデルブロの『フラクタル幾何学』(9600件)、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』(4000件)、デヴィッド・マーの『ヴィジョン』(3300件)などである。これらはいずれも、もともとの専門分野に留まらず、学際的な影響を与えた著作であり、「20世紀の名著」に数え上げられてしかるべきだと思うが、これらの本を認めると芋づる式に他の本も認めなければならないので、除外することにした。


考察


 被引用数でランキングを作ることの最大の長所は、著作の影響力についての客観的な評価ができる点である。この点は、このランキングが誇ってよい強みである。出版社や書店でも、「20世紀の名著」と称して本のリストを作ることがあるが、これらのリストは、おそらく数人の読書家や知識人が集まって決めたものであり、どうしても取りこぼしや選考委員の専門分野への贔屓が除外できないだろう。

 被引用数というのは、学問の素人である一般の読者への影響の大きさではなく、学問のプロたる学者への影響の大きさを反映している。このことは、20世紀の中で、真に重要であった著作がどれであったのかを明らかにする上で、有利な特徴であると思う。なぜなら、第一に、一般の読者よりも学者の方が、自分の専門とする分野の著作の重要性に関してより適確な判断ができるからである。そして第二に、学者は影響力を持つ存在であり、学者が引用するということは、学者の影響力を介して、その著作が影響力を間接的に拡大させていることになるからである。

 しかし、被引用数を基にしたランキングには、種々のバイアスが存在することも認めなければならない。
第一のバイアスは、より早くに出版された書物の方が有利だという点である。1901年に出版された本は、1990年に出版された本よりも10倍の期間だけ引用してもらうチャンスがある。ところが、結果はここから予想されるのとは全く逆であった。以下の表は、出版年を10年ごとに区切って、ランキング入りした著作の数を集計したものである。

出版年        冊数
1901~1910    1
1911~1920    3
1921~1930    3
1931~1940    5
1941~1950    8
1951~1960    10
1961~1970    17
1971~1980    20
1981~1990    19
1991~2000    14

 表を見ると、20世紀前半の著作よりも、20世紀後半の著作の方が100位以内により多く名を連ねていることが分かるだろう。どうしてこのような結果が生じたのだろうか。上述のバイアスをひっくり返してしまうほどに、20世紀前半は生産性の低い時代であり、20世紀後半は多産な時代だったということなのだろうか?

 おそらくそうではないだろう。第一に、著作が引用される頻度は、出版から時間を経ると急激に下がっていくものである。また、書物や学術雑誌の出版の総数は、時代が下るほど増加している。すると、過去の著作は、出版当時に高い割合で他著に引用されたとしても被引用数をそれほど稼ぎ出すことができず、近年の著作は、それと同じ割合で他著に引用されるだけで高い被引用数を叩き出してしまう、ということがありうると考えられるのである。この仮説が正しいとすると、上に述べたのとは逆に、比較的新しい著作の方が有利になるようなバイアスが存在していることになる。もっとも、パラドキシカルな結果は、単に、Google Scholarがインターネットからアクセスしにくい著作を正しく評価できていないために生じたものなのかもしれない。この点は後述することにする。

 第二のバイアスは、言語の壁である。ある著作が引用されるためには、その著作が多くの学者が読める言語で書かれていなければならない。具体的には、著作は、英語でなければ引用されないのである。仮に革新的な著作が日本語で書かれても、その著作は高い被引用数を叩き出すことはできない。ゆえに、言語の壁によってランキング入りを阻まれている、隠れた名著が数多く存在していることになるのではないか?だが、これに対しては再反論が可能である。もし、ある著作が真に革新的なものであるなら、それは英語に訳されるはずである。そして英訳されたその著作が高い被引用数を稼ぎ出すだろう。もう一つの反論:ある学者が真に有能な学者であれば、彼は英語を必ずや習得し、英語で著作を書くだろう。これは両方とも大方正しいと思う。具体例を挙げれば、ロシア語で書かれたヴィゴツキーの著作や、フランス語で書かれたフーコーの著作や、ドイツ語で書かれたウィトゲンシュタインの著作は、真に革新的であったため、英訳され、高い被引用数を獲得したのである。第二に、ハンガリー生まれのマイケル・ポランニー、スペイン生まれのマニュエル・カステル、インド生まれのアマルティア・センは、とびきり優秀であったために、母国語ではない英語で著作を書くことができたのであった。

 第三のバイアスは、自らの研究成果を本で発表する割合が高い領域の方が、不利だということである。10ページの論文に引用されても、1000ページの大著に引用されても、引用数のカウントとしては1回である。したがって、研究成果を小出しにして、論文で発表するのが一般的な研究領域の著作の方が、高い被引用数を得ることができるのである。フランス現代哲学の分野から、ジャック・デリダやジル・ドゥルーズがランキング入りを果たせなかったのは、おそらくこれが原因である。

 第四のバイアスは、著作が真の名著であるかどうかに関わらず、著作を書くときに引用しなければならない著作が高い被引用数を獲得してしまうという点である。このバイアスは、被引用数で著作を評価する手法の本質的な欠点である。ランキングの上位を見てみると、用語を流行させた学者が散見される。誰もが知っている例を挙げると、クーンは「パラダイム」、マズローは「自己実現」、エリクソンは「モラトリアム」や「アイデンティティ」、シュンペーターは「イノヴェーション」、ベッカーは「人的資本」という言葉を流行させた張本人である。少し専門的な例を挙げるなら、サイモンは「限定合理性」、ギブソンは「アフォーダンス」、ポパーは「反証主義」ウィトゲンシュタインは「言語ゲーム」、マイケル・ポランニーは「暗黙知」、ボウルビィは「分離不安」というように、それぞれキーワードが連想されよう。そして、その用語の発端となった著作は、そのキーワードに言及する際に引用しなければならないために、被引用数が激増することになるのである。もっともこれに対しては、言葉を流行させたということは、真の名著であることの十分条件である、という反論があるかもしれない。

 最後に、被引用数をGoogle Scholarで調査したことに付随する限界を指摘しよう。Google Scholarが把握している論文や書籍は、インターネット上からアクセスできるものに限定されている。つまり、紙媒体でしか存在が確認できない論文や書籍は無視されているわけである。すると、古い著作は、それを引用する著作の少なからぬ部分が紙媒体でしか手に入らないため、被引用数が過小評価されてしまっていると思われるのである。

 また、明らかにランキング入りしていてよいはずの著作がランキングに入っていないということがある。私は哲学の分野にしか詳しくないので、哲学の分野の例しか挙げることができないが、ウィトゲンシュタインの『青色本・茶色本』および『論理哲学論考』がランキングに入っているにもかかわらず、彼の『哲学探究』が入ってこないのは、明らかにGoogle Scholarのエラーである。そしてこのようなエラーは、他の学問分野でも多々存在することが推測されるのである。



最後に


 上述したように、被引用数に基づいたランキングには様々なバイアスが入り込んでいるので、順位にはたいした意味はないと私は考えている。しかし他方で、私は、100冊のリストに上がった著作の大半は、実際に後世に受け継がれるべき20世紀の名著であると信じている。このリストが、新たな著作や著者との出会いのきっかけになってくれれば幸いである。
 

 



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  1. 구글 선정 20세기 명저 100
    from 효진이네 : 꼼꼼히 읽기 2014-08-18 03:22 
    원글의 주소는 http://blog.aladin.co.kr/trackback/vairocana/2851495원글 작성작인 비로자나 님께 감사드립니다.순서는 100위부터 반대로.목록에 없는 저서는 다음과 같습니다.25 사회와 사춘기 자기이미지 society and the adolescent self-image 모리스 로젠버그 (알라딘에서 검색불가)(아마존 링크 : http://amzn.com/0819562289)31 조직이론 제임스 마치&허버트 사
 
 
비로자나 2015-10-09 15:25   좋아요 0 | 댓글달기 | URL
다시 검토해 보니 이 목록이 발표된 이후에 국내에 번역본이 나온 경우도 있고,
이전에 나왔으나 제가 미처 찾지 못한 경우도 있네요.
차츰차츰 추가를 하겠습니다.

2016-06-24 16:13   URL
비밀 댓글입니다.

비로자나 2016-06-24 16:43   좋아요 0 | URL
아 ... 그 ... 뭐 ... 저 ...
없다고 해서 굳이 또 구하실 것까지야 ㅎㄷㄷ
대단하십니다!
 

독일적인 독서 목록   

 

 

 

 

 

 

 

 

이 책이다... 

 

 

 

 

 

 

슈바니츠의 이 책, [교양, 사람이 알아야 할 모든 것]이라는 건방진 제목의 책이 조금 잘 팔리자 시리즈 개념으로 나온 듯 하다. 솔직히 말해서, 거창한 제목만 믿고 위 책을 읽는다고 해서 그다지 교양이 늘어난다거나 하지는 않는다. 

세계
성서
「오디세이아」- 호메로스
「신곡」- 단테 알리기에리
「돈 키호테」- 미겔 데 세르반테스
「파우스트」- 요한 볼프강 괴테
「인간희극」- 오노레 드 발자크
「모비딕」- 허먼 멜빌
「율리시스」- 제임스 조이스  

 

 

    

      

 

 


 

  

사랑
「트리스탄과 이졸데」- 고트프리트 폰 슈트라스부르크
「로미오와 줄리엣」- 윌리엄 셰익스피어
「위험한 관계」- 쇼들로 드 라클로
「신 엘로이즈」- 장 자크 루소
「오만과 편견」- 제인 오스틴
「적과 흑」- 스탕달
「친화력」- 요한 볼프강 괴테
「보바리 부인」- 귀스타브 플로베르
「안나 카레니나」- 레프 톨스토이
「에피 브리스트」- 테오도르 폰타네
「롤리타」- 블라디미르 나보코프 
 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

정치
「군주론」- 니콜로 마키아벨리
「라바이어선」- 토마스 홉스
「통치이론」- 존 로크
「사회계약론」- 장 자크 루소
「미국의 민주주의」- 알렉시스 드 토크빌
「공산당선언」- 카를 마르크스·프리드리히 엥겔스
「자유론」- 존 스튜어트 밀 
 

 


 

 

 

 

 

 


「데카메론」- 조반니 보카치오
「발라드」- 프랑수아 비용
「무례한 아이들」- 드니 디드로
「패니 힐, 한 매춘부의 회상」- 존 클레랜드
「생갈의 J. 카사노바 회고록」- 조반니 지아코모 카사노바
「쥐스틴 또는 미덕의 불운」- 마르키 드 사드
「채털리 부인의 사랑」- D.H. 로렌스 
 

 

 


 

 

 

경제
「프로테스탄티즘의 윤리와 자본주의의 정신」- 막스 베버
「로빈슨 크루소」- 다니엘 디포
「국부론」- 애덤 스미스
「자본론」- 카를 마르크스
「서푼짜리 오페라」- 베르톨트 브레히트
「고용·이자 및 화폐에 관한 일반이론」- 존 메이너드 케인스
「도널드 덕」- 칼 바크스
「99프랑」- 프레데릭 베엑베데
  

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

여성
「여성의 권리옹호」- 메리 울스턴크래프트
「자기만의 방」- 버지니아 울프
「제2의 성」- 시몬 드 보부아르
「거세된 여자」- 저메인 그리어
「작은 차이」- 알리체 슈바르처
  



 

 

 

 

문명
「궁정인」- 발다사레 카스틸리오네
「우울증의 해부」- 로버트 버턴
 희극 - 몰리에르
「학예론」- 장 자크 루소
「라모의 조카」- 드니 디드로
「부덴브로크가」- 토마스 만
「계몽의 변증법」- 테오도르 아도르노·막스 호르크하이머
「문명화 과정에 대하여」- 노르베르트 엘리아스 
 

 


 

 

 

 

 

 

 

정신
「수상록」- 미셸 드 몽테뉴
「트리스트럼 샌디」- 로렌스 스턴
「지킬 박사와 하이드 씨」- 로버트 루이스 스티븐슨
「꿈의 해석」- 지크문트 프로이트
「잃어버린 시간을 찾아서」- 마르셀 프루스트  



 

 

 

 

 

 

 

셰익스피어 
 희곡 작품들 

 

 

 

 

 

현대
「댈러웨이 부인」- 버지니아 울프
「황무지」- T.S. 엘리엇
「마의 산」- 토마스 만
「심판」- 프란츠 카프카
「베를린 알렉산더 광장」- 알프레드 되블린
「특성 없는 사나이」- 로베르트 무질
「고도를 기다리며」- 사무엘 베케트  



 

 

 

통속 소설
「프랑켄슈타인」- 메리 울스턴크래프트 셸리
「드라큘라」- 브람 스토커
「셜록 홈스」- 아서 코넌 도일
「바람과 함께 사라지다」- 마거릿 미첼
「비네토우」- 카를 마이 

 

 

 

 

컬트문학
「젊은 베르테르의 슬픔」- 요한 볼프강 괴테
「호밀밭의 파수꾼」- J.D. 샐린저
「길 위에서」- 잭 케루악
「황야의 이리」- 헤르만 헤세
「X세대」- 더글러스 커플랜드  



 

 

 

 

유토피아 : 사이버 세계
「유토피아」- 토마스 모어
「노바 아틀란티스」- 프랜시스 베이컨
「태양의 나라」- 토마소 캄파넬라
「타임머신」- H.G. 웰스
「멋진 신세계」- 올더스 헉슬리
「1984」- 조지 오웰
「솔라리스」- 스타니슬라프 렘
「뉴로맨서」- 윌리엄 기브슨  


 


 

 

  

 

 

 

 

학교 고전
「에밀리아 갈로티」「현자 나탄」- 고트홀트 에프라임 레싱
「도적들」「간계와 사랑」「빌헬름 텔」- 프리드리히 쉴러
「깨어진 항아리」「미하엘 콜하스」- 하인리히 폰 클라이스트
「어느 빈들이의 생활」- 요제프 폰 아이헨도르프
「당통의 죽음」- 게오르크 뷔히너
「독일, 겨울동화」- 하인리히 하이네  



 

 

 

아동도서
「에밀-교육에 관하여」- 장 자크 루소
「올리버 트위스트」- 찰스 디킨스
「이상한 나라의 앨리스」- 루이스 캐럴
「허클베리 핀의 모험」- 마크 트웨인
「삐삐 롱스타킹」- 아스트리드 린드그렌
「해리 포터」- 조앤 K. 롤링  
 

 

 

 

 


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A. C. Graham의 저작 및 관련 논문을 번역한 [음양과 상관적 사유](이창일 옮김, 청계, 2001) Yin-Yang and the Nature of Correlative Thinking (Singapore: National University of Singapore, 1986)를 읽었다. Disputers of TAO로 오래전부터 동양학도들에게 회자되던 유명 학자의 몇 안되는 국내 번역물 중의 하나인지라 당연히 읽어야겠다고 벼르고벼르다 이번에야 읽게 된 것인데, 책을 들고 있는 내내 마음 한 구석에 씁쓸한 느낌을 지울 수 없었다. 

독자들이 원문의 난해함을 인식하지 못할 정도의 매끄러운 번역문까지는 아니더라도, 최소한 무슨 말인지 도저히 알지 못할 정도로 알쏭달쏭한 한국어(?) 문장들은 나오지 않아야 할 것 아닌가. 한국어의 문장 구조로는 이해가 되지 않는 기괴한 문장들이 "연속체"를 이루며 출몰하는데다, 조사의 처리도 제대로 하지 못한 기본적인 문법적 오류까지 더하여서 가히 악역의 대표 사례라 할 만 한 책이 탄생했다. 특히 후자의 경우는 편집 과정에서 조금만 신경 써도 충분히 막을 수 있는 것이건만, 편집에 있어서 역시 가장 기본이라 할 수 있는 오,탈자조차 제대로 막지 못하는 어처구니 없는 편집자들이 대체 무엇을 할 수 있었겠는가. 출판사는 제발 편집의 ABC도 모르는 사장이 편집까지 말아먹는 구질구질한 짓 좀 그만하고 제대로 된 편집인이나 고용하기 바란다. 그럴 능력이 안 되면 외주를 주든가... 그럴 능력마저 안 되면 편집을 좀 공부해서 구질구질한 짓이나마 깔끔하게, 티 안나게 하시길.     

영어권 번역가들의 수준이 전반적으로 높아진 근자에 참으로 보기 드문 이 악역 덩어리를 배짱 좋게 번역물이랍시고 내놓으신 번역자님도, 좋은 번역가의 자질이 과연 무엇인지 그리고 현재의 자신에게 그 자질이 있는지를 한 번쯤은 숙고하시고, 대학원 수업 듣다가 찔끔찔끔 늑장 부린 것을 무슨 자랑 마냥 늘어놓기 이전에 자신의 번역물에 책임을 지는 자세로 개정판을 내어 주시기 바란다.  

2004-07-19 


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[공자가 죽어야 나라가 산다]란 책을 처음 들고 나왔을 때의 이 아자씨는 아전인수와 독설에 찬 글들을 쏟아내는 삼류 학자였다(당시의 내가 보기에). 그 뒤 [나는 오랑캐가 좋다]를 읽으면서는 '뭐, 이 정도면 괜찮은데?'가 되었고.

대한교과서에서 한번 나왔던 책을 손 본 이 책에서는 무엇보다 갑골문 연구에 바탕을 둔 "原典主義" 번역을 읽는 맛이 쏠쏠하다. 수천년 동안 쓰이며 진시황의 저 유명한 분서갱유나, 한대의 금고문 논쟁, 송학의 이데올로기 등을 거치며 갖은 수난을 당한 결과물이 현재의 사서삼경, 그리고 그것이 담고 있는 의미체계이다. 여기에 씌워진 때 하나하나를 벗겨내고 처음 구성되었을 때의 원의에 다가가기 위해 갑골문에 의거한 해석을 펼치는 저자의 원전주의(좀더 엄밀히 말하자면 "原字主義"?)는 상당하 유의미한 작업이다.

그 결과, 논어에서는 거의 (역시 기존 주석가들에 얽매이지 않는 역사학자 출신) 미야자키 이치사다의 거침없는 번역에 버금가는 창발적인 작업이 나왔고, 대학, 중용등도 발랄하고 새로운 감각으로 재구성되었다. 

  

 

 

 

 

 

 



반면 시경부분에서는 십여전 전에 나왔던 원형갑의 [시경과 성]과 비슷비슷한 논의가 나올 뿐이고(그럴 수 밖에 없나, 하긴?!) 주역 부분에서는 뭔가 현재 통용되는 경문의 오류를 匡正한, 아주 새로운 해석을 내놓을 듯 하다가는 그렇고그런 점술 비판으로 끝나고 말아 버린 점이 아쉽다. 왠지 저자가 말을 아끼는 것이 주역에 대한 독자적인 저술을 준비하고 있기 때문이라는 인상(혹은 희망사항)을 받긴 했지만. 

아시다시피, 갑골문이란 것이 원래 왕들이 점을 치는데 사용된 것이기 때문에, 갑골문 연구는 곧 고대의 점술을 연구하는 것. 야심찬 갑골문 연구자라면 큰 꿈을 품어볼 만도 하다. 
 

  

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

  

 

(일본 동양학계의 대석학 시라카와 시즈카 선생의 저서들이 최근들어 많이 소개되고 있다. 헌데 고만고만한 개설서만 나오고 있는 느낌이다. [문자강화]는 언제쯤 완역되려나? 김경일 선생의 저서도 볼만 하다.)

이 책, 아주 좋다. 얼마전 블로그 및 싸이 열풍을 다룬 어느 신문기사에서 신문사 서평에서는 떴는데 블로그 서평에서 별 인기가 없어서 "조용히 사라진" 책의 하나로 이 책을 꼽았던데, 이 점에서는 블로그 서평객들이 약간 게으르지 않았나... 라고 조심스레 생각해 본다.  

뱀발 : 한자 훈독에 뻔질나게 나오는 오자는 쩜 그러터라... '저'로 읽는 諸는 모조리 '제'로 읽었고.

2004-06-13 


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이 책은 언어학을 전공한 한 학자가 고대 라틴어, 헬라스어, 수메르어, 악카드 어 등등... 우리에겐 이름도 생소한 각종 언어와의 비교를 통해 논어를 문법으로 "분해"한 책이다.

천 페이지에 조금 못 미치는 방대한 분량에, 세밀하게 분류한 각종 문법 기호를 동원하여 고대 周나라 말의 문법을 풀이하고 Legge, Waley, Lau 등을 참조한 영어 번역과 한국어 번역을 제시하였다. 
 
  

 

 

 

 

 

 

 

 

한문 문법에 대한 독자적인 시각을 바탕으로 한문 고전을 해석하였던 김종무의 [(釋紛訂誤) 論語新解], [(文理平敍) 孟子新解] (민음사, 1991) 나 류종목의 [논어의 문법적 이해](문학과지성사)가 채용한 문법적 설명의 내재적 정합성 및 정확성에 문제가 있거나, 중국식 문법 설명의 지나친 번잡성 등으로 인해 그다지 좋은 평가를 얻지 못했던 사례를 생각하면, 이 책에서 시도하는 고대어 비교라는 방법론이 얼마나 효과적일까라는 약간의 의구심은 가나, 일단 제 고대어와의 비교라는 방법론의 참신성과 독창성은 높이 살 만 하다고 여겨진다. 
  


 

 

 

 

 

 

기존의 방법이 기껏해야 근대 이후의 갑골문 연구를 字義 해석에 반영하거나, 음운학적 연구로 얻어진 자료를 반영하거나(버나드 칼그렌의 [시경]연구 등), 그도 아니면 최근의 고고학적 연구 성과를 반영하거나(馬王堆 漢墓에서 출토한 帛書 老子本 및 의학 관련 竹簡 등) 했던 것에 비추어 보면 나름의 가치를 가지는 접근법이라고 보인다. 무엇보다 국내 (아마도 국외에서도) 동양학계의 역량으로서는 엄두도 못낼 일을 시도했다는 점을 높이 사고프다.

단, 기호논리학 교재 수준의 각종 문법 기호들로 점철된 이 전문 저서를 일반 독자들이 다 읽기는 조금 곤란하지 않을까 한다. (다시 한번 강조하건데, 위에 언급한 "이름도 생소한 각종 언어"들에 능통한 연구자가 아니라면 손을 대지 않으시는 편이 좋을 듯하다. 참고로, 이 언어들은 대부분 오래전에 사멸한 고대어들이니 자신의 짧은 어학 실력을 탓할 필요는 없겠다.) 

사계의 분발을 촉구한다!

 

 2004-04-30  

 

  

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